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HOME > 伯耆古城図録 ~米子市篇~ > 上市城 > 同好会活動日誌

◆上市城【訪問日:2013/04/26】 登城難易度⇒☆(楽)

    【再訪問日:2014/07/20】 登城難易度⇒☆(楽)

【 概 略 】

1967年(昭和42年)10月31日発行(初版)の「日本城郭全集11」にのみ記述される城郭。

本書には「尾高の上市集落から西北200mに所在する」との記述があり、城主を真野隠岐守とする。

 

野口徳正氏の著した「尾高の里<Ⅲ>」では、ろくに調査もされず不勉強甚だしい記述だと評され、

地元の古老の話にも上市に城跡があったと云われる伝承は一切出てこない。

恐らく…尾高周辺の方位を180度逆転して描かれた古地図が存在しており、その古地図に記された

城跡の表記(これは尾高城跡)を地元の地理に詳しくない人間が上市の城跡と勘違いしたと考えられる。

 

「日本城郭全集11」を元にした1980年(昭和55年)4月10日発行の「日本城郭大系<第14巻>」には

当城の記述は消えており、発行元も間違いに気付いたものと思われる。

 

上市集落は尾高城下で商業が栄えた場所であり、城跡や砦跡と言った類の戦闘用施設ではなく

商家や富豪などの屋敷が軒を連ねたと考えられ、現在も町並みにはその名残が見られる。

周辺の旧字には「南屋敷」「北屋敷東」「北屋敷西」「瓦屋敷」「小市場屋敷」「新市屋敷」「市成」

と、市場や商人の屋敷から由来する字名が多く見られる。

 

※地元資料を見る限り、上市に城郭が所在した可能性は十中八九…限りなく低いと思われます。

 野口徳正氏の著書「尾高の里」でも記される通り、「日本城郭全集11」に記載の内容も

 伯耆国日下城を記したものと考えられます。

 当企画も現時点では城跡として扱えませんが、他媒体との比較・参考用に記載しますので、

 当企画を見て上市に城跡があったと認識されないようご注意ください。

【 遠 景 】

上市の町並み

上市の町並み

【 概 要 】

名 称上市城(うわいちじょう)

別 名:上市屋敷(うわいちやしき)※旧字

所在地:鳥取県米子市尾高

城 主:伯耆山名氏…真野隠岐守

文 献:日本城郭全集11(1967年10月31日初版)、尾高の里<Ⅲ>(野口徳正 著)

現 状:住宅地

種 類:史跡指定なし

【 地 図 】

【 年 表 】

年号 西暦 出来事

不明

不明

伯耆国尾高城の城下町として栄えたと云われる。

【 写 真 】

上市の町並み

上市の町並み

上市の町並み

上市の町並み

上市の町並み

「日本城郭全集11」に記述される場所の

それらしい建物といえば源光寺?

―同好会活動日誌―

「怪しい城」という前情報があったので始めから疑って調べてたけど、

やっぱり…というか「城跡」としての情報は一切出てこなかったわ。

百歩譲って昔の建物があったとしても商人の屋敷だろうね。

自転車で周辺を回ってみたけど、お城を作ってメリットのある地理でも

なさそうだしね。

尾高の「上市城」を紹介している媒体のほとんどが「日本城郭全集11」を

参考にしていると思うけど、地元の歴史研究家が徹底的に否定しているので…

ウチの企画も現時点で上市城は”無かった”という認識ね。

一応、尾高城の城下町として栄えたのは間違いないので、商家の町並みを歩けば

往事の風情だけは感じられるかもね。