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HOME > 伯耆古城図録 > 伯耆古城図録 ~西伯郡伯耆町篇~ > 旧西伯郡岸本町 > 久古ノ御牧城

◆ 久古ノ御牧城

【 概 略 】

大塚右馬頭の居城と伝える。

善福寺から県道36号線を挟んだ南側の丘陵に所在したとされ、別名に里坊屋敷、里坊城や久古城とも。

城砦の南側には別所川が天然の水濠を成し、川沿いの郭跡に虎口跡が見えることから船着場を有した城砦と推測される。

大山寺本坊西楽院が有した丸山代官所と違い、どの寺院の所有か不明。別の寺院が有した代官所及び里坊屋敷の可能性も考えられる。

 

伯耆志の久古村の条には以下の記述が見える。

「村名の説あれとも信するに足らす。当村往古は大山領にて代官所ありし。故に代官所と呼ぶ家あり(略)」

 

伯耆志の久古村の条、城跡の項には以下の記述が見える。

「善福寺の下に記す里坊屋敷の中、東西廿三間余の地なり。何の頃歟、大塚右馬頭と云し人居城せし由云い伝ふ。仔細詳ならず。番原村八幡宮の末社に大躰神(オホタイシン)と云ふあり。この大塚氏の霊社と云い伝ふ。又此地の城跡に牧尾(マキノオ)御前と呼ぶ五輪塔あり。又伝詳ならず」

 

日野郡史 中篇には伯耆志から引用と推測される記述が見える。

「字里坊屋敷に在り。北に面する小岳にして頂上四百坪ばかり。善福寺に並び道路を界す。大家馬頭の居城なりと云い伝ふ」

 

鳥取縣日野郡八郷村是には里坊城跡の条に以下の記述が見える。

「大字久古村字里坊屋敷560番ノ山林内に在リ。今尚ホ地形等ヲ認ムルヲ得ヘシ。按スルニ里坊城ハ里正(ムラヲサ)、坊正(ナヌシ)ノ居城ニシテ住宅ヲ意味スルモノナルヘシ。里坊城内ニハ当地方開墾ノ元祖トシテ尊崇する大躰神(オータイジン)ヲ祭リシモ、里坊城亡フルニ当リ、今ノ植松神社境内ニ移祀シ後、維新ノ際、植松神社ニ合祭セラル」

【 遠 景 】

北側の遠望(県道36号から)

北東側の遠望

東側の遠望(県道36号から)

西側の遠望(県道36号から)

【 見どころ 】

伝・別所長治を祀る祠

「三木の干殺し」と呼ばれる壮絶な兵糧攻めにより、別所氏の立て籠もった播磨国三木城は落城しました。

城主の別所長治と妻子一族は自刃したとされますが、生き残った別所一族や家臣などは伯耆国に流れ着いたと伝承にあります。

当城の他、伯耆国尾高城や伯耆国高平城など、三木城の支城とされる各地の城砦に落ち延びたとされ、各地に「別所」という地名が残ります。

主郭には別所長治を祀るとする祠が鎮座します。

【 概 要 】

名 称久古ノ御牧城(くごのみまきじょう)

別 名:里坊城(さとぼうじょう)、久古城(くごじょう)

所在地:鳥取県西伯郡伯耆町久古

築城年:不明

廃城年:不明

築城主:不明

城 主大塚右馬頭

形 態:丘城

遺 構:郭跡、空堀、堀切、切岸、土塁、土橋、虎口(主郭西側、ニノ郭南側)、礎石

現 状:山林

種 類:史跡指定なし

【参考文献】

・伯耆志

・鳥取縣日野郡八郷村是(1913年・大正2年)

・日野郡史 前篇(昭和47年4月 日野郡自治協会)

・岸本町誌(昭和58年3月:岸本町誌編さん委員会)

【城娘】

 

【 縄張図 】

久古ノ御牧城略測図

鳥取県中世城館分布調査報告書第2集(伯耆編)

【 地 図 】

【 年 表 】

年号 西暦 出来事

不明

不明

不明

不明

久古村に大山寺の代官所・里坊屋敷が置かれたとされる。

【 写 真 】(訪問日:2013/11/16)

善福寺の前に所在

三ノ丸の様子(推定)

三ノ丸の堀跡

三ノ丸(西側)の様子

三ノ丸堀跡の礎石

三ノ丸の土塁

三ノ丸の土塁

三ノ丸の土塁

三ノ丸の土塁

三ノ丸の石垣跡

三ノ丸の石垣跡

三ノ丸の土塁と礎石跡

三ノ丸の土塁と礎石跡

三ノ丸の井戸跡

三ノ丸の別所川に面した虎口

別所川に面した虎口

別所川に面した虎口

別所川に面した虎口

別所川に面した虎口

二ノ丸の様子

二ノ丸の様子

二ノ丸の様子

二ノ丸の様子

二ノ丸の南側高台

二ノ丸の南側高台の礎石

主郭と二ノ丸の堀切

主郭と二ノ丸の堀切

主郭と二ノ丸の堀切

堀切には礎石の残骸

主郭西側の虎口

主郭西側の虎口

主郭の様子

主郭の様子

主郭の様子

主郭の様子

主郭の様子

主郭東側の切岸

主郭東側の切岸

主郭東側の土塁

主郭東側の土塁

主郭東側の土塁

主郭東側の土塁

主郭東側のコの字土塁

主郭西側の土橋

主郭西側の土橋

主郭西側の土塁

主郭西側の土塁

主郭西側の土塁

主郭西側の土塁

主郭南東の絶壁

主郭から南側の眺め(別所川)

主郭から南東側の眺め(別所川)

堀切から堤防に繋がる

善福寺

県道36号線の北側にも堀跡

県道36号線の北側の堀跡